ジャイアンツ青木宣親外野手(33)が今季1号となる先頭打者アーチでチームに勝利を呼び込んだ。

 初回に打席に立つと、エンゼルス先発ウィーバーの初球内角高め速球を迷わず振り抜いた。「完璧だった」という一打は風に押し戻されながらも右翼席最前列へ飛び込む今季第1号。2番パニックも今季1号で続き、1、2番打者がアベック弾で攻撃の口火を切ったのは1964年以来51年ぶりの出来事となった。

 投げては、右腕リンスカムが8回3安打無失点の好投を披露。エンゼルス打線を封じて、今季2度目の同一カード3連勝を飾った。

 青木のその他の打席は、中飛、二ゴロ併殺、死球で、3打数1安打1打点1得点1死球。打率は3割7厘。

 試合後に地元テレビ局のインタビューを受けた青木は、クラブハウスに戻ると「多分インサイドに来るんじゃないかと思っていたんですけど、思った通りの打撃ができた。最高の打席でしたね」と声を弾ませた。