右手首炎症と右前腕の張りで故障者リスト(DL)入りしているヤンキース田中将大投手(26)が15日、遠征先のカンザスシティーで故障後2度目のブルペン投球を行った。翌16日に異常がなければ、近日中に傘下3Aスクラントンでリハビリ登板する予定。3イニングか45球がめどになる。

 12日の投球練習から5球増やし、ノーワインドアップとセットポジションで計35球。ロスチャイルド投手コーチは「腕の振りも制球もすべて良かった。右手首にも影響はなかった」と話し、ジラルディ監督も「もちろん今は試合の強度とは違うが、いい調子できている」と回復ぶりに喜んだ。

 地区首位を走るヤ軍だが、現在4連敗中。田中の代わりに先発ローテ入りしたウイットリーは、右肘靱帯(じんたい)部分断裂で15日間のDL入りした。先発陣の不安がつきまとうだけに、エース田中の早期復帰が待ち望まれている。