マーリンズのイチロー外野手(41)が衝撃のニュースに襲われた。同地区ブレーブスに3連敗を喫した17日の試合後、球団はチームの成績不振を理由にマイク・レドモンド監督(44)とレアリー・ベンチコーチの解任を発表した。

 新監督に就任したダン・ジェニングズ氏(54)は、13年からマ軍GMを務めていた。大リーグの指導経験はなく、86年にレッズのスカウトに転身するまで、高校生のコーチをしたことがある程度だという。シーズン途中のGMから監督への転身は異例。この日、会見に臨んだジェニングズ氏は「皆さん、今回の人事について驚いていることと思います。オーナー、社長が私を信頼してくださったことを光栄に思います」とあいさつ。「自分が作り上げたチームを率いることができるのは、大変な特権。10月に戦うためにチャレンジを受けることにした」と、プレーオフ進出を目標に掲げた。

 イチローについてはレドモンド前監督同様、好意的な姿勢を見せてきた。1月末の入団会見には、サムソン球団社長らとともに18時間かけて来日。「彼の年齢は41歳だが、肉体は30歳以下」「素晴らしい能力を持ったイチローが加わってくれたことは、我々が15年シーズンに望むことを実現してくれると確信させてくれる」と熱烈アピールで獲得に動いた経緯もある。選手としての実績も、指導者としての経験もないジェニングズ氏が、ベテラン擁するマ軍でどんな采配を見せるのか。注目が集まる。