ヤンキース田中将大投手(26)に、通算256勝を挙げた球団OBアンディ・ペティット氏がほれ込んだ。右手首のけん炎と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りしている田中は24日、ブルペンで31球を投げ、セレモニー出席のため球場を訪れていた同氏がそれを見学。「もし半分でも彼のような資質があれば、自分の現役時代はもっと楽だっただろうね。それくらい素晴らしかった。制球力が見事で、変化球がすごい」と絶賛した。

 特に目を見張ったのがスライダーで「あんなスライダーを投げるにはどんな握りをするのか見せてもらった。今まで見たことのない握りだった」と感心。13年に引退したため田中とは入れ違いになっていたが、この日の初対面を喜んでいた。

 田中は27日に、傘下3Aスクラントンのポータケット戦で2度目のリハビリ登板を行う。報道陣からリハビリ登板の次の登板でメジャー復帰するかについて問われると「いつでもメジャーで投げる準備はできている」と自信を見せた。(ニューヨーク=水次祥子)