古巣のブルワーズ相手に特別な思いがあった。ジャイアンツ青木宣親外野手が今季初の4安打と大暴れ。チームの逆転勝利に貢献し「こういう試合を続けていければいい」と笑顔だった。

 1点を追う3回の第2打席は、内角寄りのスライダーを豪快にすくい上げた。右翼席へ運ぶ同点ソロに「ここ最近は思ったようなスイングができてきたなと感じている」と納得ずくの打撃だった。大リーグに移籍した2012年から最初の2年を過ごしたミルウォーキーでの今季2号となり「この球場はよく知っているし、距離感も分かっているから、懐かしい感じ」と感触をかみしめた。

 5-4の6回は1死二、三塁で中前に強いライナーをはじき返し、今季15打点目。さらに今季11個目の盗塁を決めてかき回し「いいプレーができた」と満足そうだった。

 四球を選んだ五回を含めて5打席すべてに出塁、打率は4月24日以来の3割1分台に戻した。「いいものをいつも追い求めていて、こういう風に結果が出たということ」と意気揚々としていた。