マリナーズ岩隈久志投手(34)が先発し、5回2/3を投げ6失点し、2敗目を喫した。メジャー自己ワーストの10安打を浴び「球が高めに浮いたところをしっかり捉えられた」と肩を落とした。

 31日のトレード期限が迫っている。岩隈には他球団のスカウトから熱い視線が注がれている。13年のサイ・ヤング賞投票で3位に入った実力者で年俸は700万ドル(約8億7500万円)。エース級としては“お買い得”の部類に入る。シアトルタイムズ電子版は「1度の失敗で評価が下がることはない。チームではトレード市場で最も価値が高い選手。これが岩隈のシアトルでの最後の登板になるかもしれない」と伝えた。

 周囲は騒がしいが、岩隈は「(トレード候補として)名前が挙がるのは有り難いことだけど、考えている余裕はない。しっかり調整して、勝てるピッチングをしていきたい」と、調整に集中する。順番通りなら次回はトレード期限を過ぎた8月2日のツインズ戦。予定通りにマウンドに上がれるのか、注目される。

 ▼岩隈が大リーグ通算99試合目で初めて2桁安打を許した。岩隈の2桁被安打は楽天時代の10年8月17日オリックス戦(10安打)以来5年ぶり。