レッドソックス上原浩治投手(40)がトレード期限最終日となったこの日に登板し、後半戦初セーブをマークした。レイズ戦で2点リードの9回を無安打無失点に抑えて今季23セーブ目。最後の打者はフルカウントから6球もファウルで粘られたものの、12球目の直球で空振り三振に仕留め「根負けせずにいけた」と胸を張った。

 ウエーバーを経ずにトレードできる期間がこの日で終了した。最下位に低迷するレ軍で安定した成績を残す上原と田沢の日本人コンビは、他球団からも注目されていた。チェリントンGMは水面下でトレード交渉を行っていたことを認め「2人はチームにとって重要。それに見合うだけの見返りがなく応じられなかった」と明かした。上原の前に登板した田沢も勝利投手となり、来季の巻き返しに不可欠な存在であることをあらためて示す一戦にもなった。

 上位進出は絶望的な状況であってもシーズンはまだ2カ月残っている。気持ちを切らさずに戦うのは簡単ではない。4年前にトレードを経験している上原は「少し待っていたのが半分、いなかったというのが半分」と冗談交じりに話した。