ヤンキース田中将大投手(26)が首位攻防戦で5安打1失点(自責1)の完投勝利を披露した。自身9勝目(5敗)を飾り、防御率を3・56とした。

 前回2被弾に泣かされた相手に一矢報いた。ピンチらしいピンチを迎えたのは1点リードで迎えた5回だけ。先頭ゴーインズを四球で歩かせると安打、四球で無死満塁。今季31本塁打を誇るドナルドソンに左翼へ犠牲フライを許して1点を失ったが、後続を退けて最少失点に抑えた。

 8回終了時点で104球に達していたが、9回にマウンドに戻ると、わずか8球で3者凡退とし、112球で今季初完投勝利を収めた。

 田中は「自分でも想像はしていなかった結果だったんですけど、本当に一番いい形で勝てたんじゃないかなという風に思います。僕自身も全体的にいい感じで投げられましたけど、(捕手)マーフィーがいいリードをして引っ張っていってくれました」と笑顔を見せた。