ヤンキース田中将大投手(26)が、インディアンス戦に先発し、7回途中まで7安打4失点(自責3)と踏ん張りきれず、6敗目(9勝)を喫した。日本人としては野茂、松坂、ダルビッシュ以来となる新人から2年連続2桁勝利は、次回登板以降にお預けとなった。

 数字上は、4戦連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアしたものの、田中が納得するはずもなかった。「結果的に4失点しているので…。キツいですね」。同点で迎えた5回表2死一、三塁。味方失策で1点を勝ち越されても、表情ひとつ変えなかった。「起こってしまったことは受け入れるしかない。そのあとを自分が抑えればいいですから」。

 6回にはフルカウントから4番サンタナにソロ本塁打。この日最速153キロの速球をライナーで右翼席へ運ばれた。打線がイ軍の快速右腕カラスコに7回1得点と封じられる中、手痛い1発。7回表、先頭打者に安打を許した107球目で交代。「技術不足でしかない。できるようにやるしかないので、修正は図っていかないといけない。それが根気強く、繰り返し出来たらと思います」。黒星を喫した一方、試合後の田中は気持ちの切り替えを終えていた。(ニューヨーク=四竈衛)