マーリンズのイチロー外野手(41)が、また新たな節目の記録に近づいた。パイレーツ戦に「2番右翼」で出場し、4回打席に立ち、3打数無安打1四球。メジャー通算9999打席となり、史上81人目(大リーグ公式ホームページによるデータ)となる、公式戦1万打席にあと「1」と迫った。

 2001年4月2日のメジャーデビュー以来、15年目。イチローの打席に立った回数が、ついに5桁に手の届くところまで来た。現役で到達しているのは、ロドリゲス(ヤンキース)、ベルトレ(レンジャーズ)の2人だけ。日米合算では、すでにピート・ローズの1万5861打席に次ぐ1万4097打席と、プロ野球選手として「世界で2番目」となる打席に立ち、ライバル投手たちの投球を打ち返してきた。

 その間、積み重ねてきた安打は、メジャーで2923本、日米通算で4201本。このほか、メジャー通算500盗塁まであと「3」、日米通算2000得点まであと「2」など、区切りとなる大記録は、着々と近づいてきた。

 可能性があるとすれば、メジャー1万打席と日米通算2000得点の同日「ダブル達成」。もっとも、イチロー自身は、周囲が注目する記録など気にすることもなく、試合後は足早にクラブハウスから引き揚げた。(マイアミ=四竈衛)