今季10勝目を目指して先発したマリナーズ岩隈久志投手(34)は、8回途中を8安打3失点で5敗目(9勝)を喫した。

 序盤から積極的にストライクゾーンを攻めながら、打たせて取る持ち味を発揮した。1点リードで迎えた4回、先頭トラウトの右前打を皮切りに1失点。続く5回先頭フリースに13号ソロ弾を右翼へ運ばれ、リードを許す。

 味方打線がトランボのソロ弾で同点に追いついた直後の8回、二塁打と送りバントで1死三塁としたところで降板。2番手スミスが勝ち越し適時打を浴びて、岩隈の残した走者を返した。

 7回1/3を投げて8安打1奪三振無四球で3失点(自責3)。防御率は3・67。

 岩隈は「このシリーズは2連敗しているんで、止めたい気持ちはもちろんあった。先頭打者を出した時には点を取られている。そこをしっかり取れていれば、点につながらなかったのかもしれない」と話した。