マリナーズ岩隈久志投手(34)は、日本選手4人目となる3年連続2ケタ勝利に惜しくも届かなかった。今季最終登板となるアスレチックス戦に先発。7回を2失点(自責点1)、8奪三振と好投したが勝敗は付かなかった。それでも、先発の役割は十分に果たし「ピンチの時でも粘り強く投げられた」と納得の表情を浮かべた。

 大リーグ4シーズンで通算47勝。今季はノーヒットノーランも達成した岩隈は、今オフにFAとなる。マ軍は再契約を希望しているものの、その評価は移籍市場で急騰している。複数の球団による争奪戦となる見込みで、条件次第では移籍の可能性もある。「自分のことを必要としてくれるところでやれるのが一番」と話す一方で、マ軍への愛着は深いようで「いい仲間に恵まれてやってきた」とも話し、複雑な心境をのぞかせていた。