プレーオフ開幕戦にヤンキース田中将大投手(26)が登場する。今日6日(日本時間7日)、本拠地でアストロズとの「ワイルドカードゲーム」に先発。左腕C・C・サバシア(35)がアルコール依存症の治療のため戦線離脱。チームに衝撃が走る中、マウンドに立つ。

 一発勝負の決戦前日、田中はいつも通りにこやかな表情で抱負を口にした。4月の開幕戦に続く大役に、「一野球選手として、こういう場で投げられるというところは、自分が求めていた部分でもあります」と気持ちを高めた。

 公式戦最後の1週間を1勝6敗で終えるなどチーム状態は決して良くはない。田中自身、ア軍との今季唯一の対戦(6月27日)で3被弾を含む6失点と打ち込まれたが「シーズンは終わったこととして、また流れが変わると思っています」と前向きにとらえている。

 リーダー的存在である左腕サバシアが戦列を離れることになったが、田中に必要以上の気負いはない。「きっと応援してくれてると思うので、いい報告を、いい姿を見せたいですね」。求められるのは、内容ではなく結果だけ。心も、体も準備は整った。(ニューヨーク=四竈衛)