マーリンズは6日(日本時間7日)、イチロー外野手(41)と再契約したと発表した。1年契約で、関係者によると年俸は200万ドル(約2億4000万円)で、17年の球団オプション(契約行使権)が付くという。42歳で迎える来季も現役を続行し、日米通算であと43本に迫る大リーグ歴代最多の4256安打、あと65本の大リーグ通算3000安打の達成を目指す。

 来季の役割も第4の外野手だが、イチローと球団は「相思相愛」の関係といえる。再契約がシーズン終了2日後というスピード発表となった。イチローは「次の準備、オフの気の持ちようや過ごし方を含めて、こんなに早い段階で決まったことは大きく違う」と実感を込めた。

 故障が少なく戦力として計算がしやすい。外野ならどこでも守れ、状況判断に優れた守備や走塁は健在。球団の評価は高く、40代のベテランとしては異例の“複数年”契約であることも分かった。CBSスポーツのジョン・ヘイマン記者がツイッターで「17年は球団オプションで年俸200万ドル」と伝えた。球団が選択権を持つものの、43歳で迎える再来年も同じ報酬でプレーできる可能性がある破格の条件となった。

 来季も注目の記録が待ち構えているイチローは「ゆがんだものを感じさせないチームメートと一緒に戦う気持ち良さ、これさえあればしんどいことも我慢できる」と声を弾ませた。金字塔達成への環境は整った。