ナ・リーグ地区シリーズはカブス(ワイルドカード2位)が宿敵カージナルス(中地区1位)を6-4で破り、12年ぶりにリーグ優勝決定戦進出を決めた。

 初回に2点を先制されるも、一度つかんだ勢いが衰えることはなかった。2回にバエツの3点弾などで逆転に成功。6回に同点に追いつかれるも、直後に主砲リゾが勝ち越しソロ弾を右翼席にたたき込むと、7回には新人シュワーバーが右翼場外に消える特大ソロ弾で続き、勝利を確実なものとした。

 9回に守護神ロンドンがこの日27個目のアウトを奪うと、本拠地リグリーフィールドは歓喜に沸くファンで文字どおり揺れた。

 シャンパンを全身に浴びたマドン監督は「我々がここまで勝ち上がれているのは、人間として素晴らしい選手ばかりが揃っていること、そして、コーチ陣とベテラン選手が若手の手本になってくれていることが理由。スプリングトレーニングから全員が1つにまとまれていた」と喜んだ。勝ち越し弾を放ったリゾは「今はこの瞬間をシカゴのファンと一緒に心から楽しみたい。そして、明日からはまた次の目標に向かって進むだけ」と笑顔を見せた。