ロイヤルズが30年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇を果たした。最優秀選手賞に輝いたのは、今シリーズ3割6分4厘の活躍をしたサルバドール・ペレス捕手(25)だった。

 先制を許しながらも、最後まであきらめなかった。2点ビハインドで迎えた9回、四球と二塁打で1点差に。なおも1死三塁の場面で、ペレスが三ゴロに倒れる間に三塁走者ホスマーが好判断で同点のホームを踏み、試合は延長戦に突入した。

 先発ボルケスが6回2失点で降板すると、中継ぎ陣が奮闘。7回に先頭コンフォートに安打を許した後は、11回2死からマーフィーに四球を与えるまで13者連続凡退と圧倒した。

 延長12回で先頭ペレスが右前打で出塁すると、ここから打線が爆発。一気に5点を挙げて勝利を確実なものとした。

 ヨースト監督は「昨季は第7戦で敗れる悔しさを味わっただけに、今季はキャンプインから選手の目の色が違った。だからこそ、今季世界一の目標を達成することは確信していた」とシャンパンでずぶぬれになりながら喜びを語った。