広島からポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指していた前田健太投手(27)のドジャース入団が決まったことが6日、関係者の話で分かった。

 7日午後1時(日本時間8日午前6時)にロサンゼルスの本拠地ドジャースタジアムで記者会見を行い、「ドジャース前田」が正式に誕生。夢への第1歩をスタートさせる。

 一部の米メディアは8年契約と伝えている。広島はドジャースから譲渡金2000万ドル(約23億8000万円)を受け取る。

 前田は昨季後にポスティングシステムによる大リーグ挑戦を広島に申し入れて容認され、昨年末にロサンゼルスを訪問して移籍への準備を進めていた。

 プロ入り9年目の2015年は15勝(8敗)を挙げて2度目の最多勝と沢村賞に輝き、11月の国際大会「プレミア12」でも日本代表のエースとして活躍した。10年から6年連続2桁勝利の安定感を示した。通算成績は97勝67敗、防御率2・39。

 ドジャースはナ・リーグ西地区の強豪。母親が日本人で沖縄生まれのロバーツ新監督の下で地区4連覇を目指す。先発投手陣は左腕が占め、前田は右投げの即戦力として期待されている。かつては野茂英雄、石井一久、斎藤隆、黒田博樹らが在籍した。