ドジャースで1年目を迎える前田健太投手(27)に、早くも「マエケン・デー」の開催が決まった。ド軍は5日、本拠地ドジャースタジアムの来場者にプレゼント配布するイベント日程に、新たに前田のボブルヘッド(首振り人形)・デーを、レイズ戦が行われる7月26日(日本時間同27日)に追加したことを発表した。メジャーでは、ボブルヘッドのモデルに選ばれるのは、人気選手の証し。まだメジャーで1球も投げていない投手が選ばれるのは異例で、日本選手で1年目に同イベントが組まれたのは01年のマリナーズ・イチロー(現マーリンズ)、03年のヤンキース松井くらい。ド軍は今季、ボブルヘッド・デーを10回予定しているが、投手で選ばれているのはエースの左腕カーショーと前田だけだ。

 これほど早い時期にボブルヘッド・デーが決まったのは、前田の先発ローテ入りがほぼ固まっていることを示している。5日付のロサンゼルス・タイムズ電子版も「ド軍はすでにロースターが固まっている。先発はカーショー、カズミアー、前田、アンダーソンで決まり。もう1枠は、肩手術から復帰する韓国出身の柳が間に合わなければウッドになる」としている。

 期待の先発右腕を迎える準備を着々と進めるド軍は、間もなくキャンプイン。前田ら投手と捕手のバッテリー組は20日(同21日)に、アリゾナ州フェニックスで始動する。

 ◆ボブルヘッドになった日本選手 最も多く行われたのはイチローで12回。すべてマリナーズ時代で、1年目の01年7月28日に最初のボブルヘッド人形が配られ、05年4月22日にはシーズン最多262安打記録を記念した人形が配布された。松井秀喜氏もヤンキース1年目の03年に配布されたが、当初予定の7月22日が雨天中止になったため9月8日に振り替えられた。レンジャーズのダルビッシュは2年目の13年6月11日に「奪三振カウンター」付きで配布。人気を呼んでオープン前に長蛇の列ができたことで話題になり、翌14年4月19日に再び配布された。ヤンキース田中も2年目の15年4月28日に配布されている。