キューバ代表の主砲で元DeNAのユリエスキ・グリエル内野手(31)が弟のルルデス・グリエル・ジュニア内野手(22)とともに亡命したと8日、大リーグ公式サイトなどが伝えた。キューバチームの一員としてドミニカ共和国で行われたカリビアンシリーズに出場し、大会終了後に滞在中のホテルから姿を消した。キューバ共産党機関紙グランマも事実関係を認めているという。ともに大リーグ入りを目指すとみられる。

 セスペデス(メッツ)級の大物と評価される兄ユリエスキは複数の球団が狙っているが、ヤンキースが相思相愛だといわれている。ニューヨーク・ポスト電子版は「ヤ軍は争奪戦に加わるだろう」と報じた。本人も昨年4月、米ヤフーニュースに「いつか大好きなA・ロッドのいるヤンキースでプレーしたい」と語っている。いずれにせよ、大リーグ球団と契約するための準備や手続きには数カ月かかる見通し。米メディアはオールスター戦前後になるだろうと伝えている。