メッツのヘンリー・メヒア投手(26)が12日、メジャーで初めて薬物規定違反による永久追放処分を受けた。大リーグ機構の発表によると、筋肉増強作用のあるボルデノンに陽性反応を示し、3度目の規定違反。アナボリックステロイドの一種であるボルデノンは、競走馬のパフォーマンスを上げるためなどに作られた薬物で、人に使用するための正しい処方は存在しないという。15年1月以降のメジャーの薬物検査でボルデノン陽性の違反があったのは2度だけで、いずれもメヒアだった。

 14年に松坂大輔投手(35=ソフトバンク)と抑えの座を争ったメヒアは、その年に抑えに抜てきされ28セーブを記録。15年4月に1度目、同年7月に2度目の違反を犯し、2度目の出場停止処分中だった。1年以内に処分取り消しの申請が可能だが、復帰は厳しいとされている。永久追放は野球賭博で89年に処分を受けたピート・ローズ氏以来。