先発ローテの3本柱が代打や代走で起用される珍事が起こった。

 ダイヤモンドバックスは、延長に入り主力選手の退場などで野手を使い切ったため、主戦投手を続々とグラウンドに送り込んだ。2点を追う12回裏、1死一塁からエースのザック・グリンキー(32)が代打で出場し、カウント1-2と追い込まれながら三塁手のグラブを弾く内野安打を放った。出塁したグリンキーの代走として、先発2番手の右腕シェルビー・ミラー(25)が出場した。この回、同点に追いつく意地を見せた。

 再び2点をリードされて迎えた13回裏、1死から先発3番手の左腕パトリック・コービン(26)が代打で登場し、空振り三振に倒れた。皮肉にも最後の打者は代走から左翼の守備に就いたミラーで、98マイル(約158キロ)の速球に手が出ず見逃し三振に。総力戦も及ばず惜敗した。

 この3投手は25日からのカージナルス戦で登板する予定。