大リーグ機構は28日、禁止薬物のテストステロンなどに陽性反応が出たとしてマーリンズのディー・ゴードン内野手(28)に80試合の出場停止処分を科したと発表した。昨季はナ・リーグの首位打者と盗塁王を獲得し、最多安打も記録。今年1月に5年契約を結んだばかりだった。同じ1番打者として長年活躍した同僚のイチローを「兄貴分」と慕っている。

 ゴードンは同日のドジャース戦に「1番二塁」で出場し、7回に前田から同点適時打を放って逆転勝利に貢献した。しかし、試合終了直後に処分が発表されチームに衝撃が走った。マ軍はサムソン球団社長が緊急会見を開き「大きな失望であり、彼がやったことは受け入れられない」と険しい表情で話した。ゴードンも大リーグ選手会を通じて「私は間違いを犯したし、その結果は受け入れる。禁止薬物に気をつけてきたことは、これまで20回以上のテストをパスしたことが証明している。チームメートや球団、ファンを失望させてしまったことが一番つらい」などと声明を出した。