ヤンキース田中将大投手が7回3本塁打6失点と苦しみながらも、打線の援護で勝ち投手の権利を持って7回に降板したが、救援投手が同点に追いつかれ2勝目はならなかった。

 前回登板のオリオールズ戦では打線の援護がまったくなかったが、この日は打線が奮起。初回に1点を先制。2回に8番カスバートに真ん中へ入った甘いスライダーを左翼席へ運ばれる逆転2ランを浴びたが、直後にすぐさま2-2の同点に。さらに、3回、2番ケーンに甘いシンカーを右翼最前列へ放り込まれ再び勝ち越しを許したが、直後に無死満塁からグレゴリアスが走者一掃の3点二塁打を放って5-3と逆転した。

 4回に2三振を奪い3者凡退に抑えて波に乗るかに見えたが、5回、ケーンに真ん中低めへのスライダーを左中間へ運ばれる2打席連続の逆転3ランを浴び、5-6とみたびリードを許した。6、7回は立ち直り、連続3者凡退に抑えてマウンドを降りた。

 ヤンキースは7回、打線が粘りアクリー、ヒックスの連続タイムリーで再び逆転に成功し、田中に勝ち投手の権利が転がり込んできた。しかし、8回、2番手ミラーがケーンにこの日3本目の同点ソロを浴び、田中の白星は消えた。

 投球内容は7回79球を投げ、7安打6失点4三振無四球3本塁打で、防御率は3・11。

 試合は7-7の8回、ガードナー、マキャンが適時打を放ち、9回をチャプマンが最速164キロをマークして無失点に抑え、ヤンキースが10-7で勝った。