昨年3月に右肘の靱帯(じんたい)修復手術を受けたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(29)が、14年8月9日以来、約1年9カ月ぶりにメジャー復帰登板。5回、81球を投げ3安打1失点、7三振を奪い、勝利投手になった。


チーム
PIT
TEX

【レ】ダルビッシュ、バーネット、ディークマン、ブッシュ、ダイソン

メジャー復帰し、パイレーツ打線を相手に力投するレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)
メジャー復帰し、パイレーツ打線を相手に力投するレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)

ダルビッシュ5回

6番セルベリ 2-1から147キロ打たれ右前安打、2本目

7番ジョイス 初球143キロのカットボールで左飛

8番マーサー 4球目にセルベリが二盗成功。151キロ内角低め直球で空振り三振、毎回の6個目

9番フィゲロア フルカウントから132キロのスライダーを右前適時打、1点を失う

1番ジェイソ 143キロで空振り三振、毎回の7個目

投球数は81


ダルビッシュ4回

3番ポランコ 148キロで二ゴロ 

4番フリース 155キロ直球で空振り三振、毎回の5個目

5番マルテ スライダーで一ゴロ

投球数は60


ダルビッシュ3回

8番マーサー スライダーで遊ゴロ

9番フィゲロア ストレートの四球

1番ジェイソ 131キロのスライダーで空振り三振、4個目、フィゲロアが二盗成功

2番マカチェン スライダーで遊飛

投球数は42


ダルビッシュ2回

1回裏、ベルトレの2ランなどで3点の援護

5番マルテ 153キロで空振り三振、2個目 

6番セルベリ 初球147キロで中飛

7番ジョイス 155キロを内角にズバっと決め見逃し三振、3個目

投球数は23

2回の投球を終え笑顔でタッチをするレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)
2回の投球を終え笑顔でタッチをするレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)

ダルビッシュ1回

赤のユニホーム、赤のグラブでマウンドへ。満員のスタンドからは大歓声

1番ジェイソ 初球は151キロが低めに外れボール。2球目148キロを打たれ中前安打

2番マカチェン 2-2から131キロのスライダーで見逃し三振、1個目 

3番ポランコ 2-2から132キロのスライダーで遊直。遊撃手が一塁へ悪送球し2死三塁に

4番フリース 2-1から153キロで三ゴロ。無失点

投球数は16、最速は98マイル(約158キロ)をマーク

メジャー復帰し、初回、投球の合間に叫ぶレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)
メジャー復帰し、初回、投球の合間に叫ぶレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)
初回のピッチングを終え天を見上げるレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)
初回のピッチングを終え天を見上げるレンジャーズ・ダルビッシュ(撮影・菅敏)

ダルビッシュ・手術から復帰までの経過

 ◆15年3月5日 オープン戦で右肘内側側副靱帯(じんたい)を損傷した。

 ◆3月17日 靱帯を再建する「トミー・ジョン手術」を受けた。直前にブログで「生まれ変わってもまたこの靱帯と一緒になりたいです。今までありがとう」などとコメント。

 ◆7月29日 交際中の元レスリング世界女王、山本聖子さんとの間に第1子となる男児が米国で誕生。

 ◆8月17日 術後初めての投球練習。約14メートルの距離で25球を投げた。その後は週3日ペースで投球。

 ◆16年2月9日 オフの間にキャッチボールの距離が約40メートルにまで延び「今でも95マイル投げられそう」など順調な回復ぶり。

 ◆2月19日 キャンプ初日。リハビリ中の肉体改造で体重が自己最重量の約107キロになり、これまでの衣服が着られないほど体が大きくなったことが明らかに。球速アップへの手応えを聞かれ「(日本ハムの)大谷どころじゃないでしょう」と笑った。

 ◆2月29日 約1年ぶりに通常の高さのマウンドから投球し「グッド」と自画自賛。

 ◆4月26日 3度目のフリー打撃登板で、準レギュラー級の延べ10人と対戦。速球で3つの見逃し三振を奪い、周囲から「100マイル出ているんじゃないか」と感嘆の声が上がった。

 ◆5月1日 2A戦で実戦復帰し2回を無失点に抑えた。最速は156キロをマーク。

 ◆5月6日 3A戦で2度目の登板。3回2安打1失点。最速は158キロをマーク。

 ◆5月12日 3A戦で3度目の登板。4回1安打2失点。最速は153キロ。

 ◆5月17日 2A戦で4度目の登板。5回、68球を投げ3安打1失点、6奪三振。最速は156キロ。

 ◆5月22日 2A戦で5度目の登板。6回、87球を投げ3安打無失点、6奪三振。最速は154キロ。

 ◆5月23日 28日のパイレーツ戦でメジャー復帰することが正式決定。