ヤンキース田中将大投手(27)が、今季12度目の登板となるエンゼルス戦に先発し、7回2失点で勝敗は付かなかった。

 初回、先頭エスコバルに初球を左前打、4番プホルスに中前適時打を浴びて1点を先制され、3回には先頭ペティトに右越え二塁打を打たれた後に犠打と犠飛で2点目を許すなど、状態は決して良くなかった。しかし試合の中で組み立てを工夫しながら、我慢の投球。4回、5回はいずれも3者凡退に抑え、5回の最後の1球は今季最速タイの95マイル(約153キロ)の速球で空振り三振を奪った。7回、91球を投げ、6安打、2四球、2失点、3三振だった。今季は3勝1敗で、4勝目はならなかった。

 チームは田中が降板した7回裏にマキャン、カストロの連続ソロ本塁打で同点に追いつき、8回にベルトランの3ランで逆転勝利した。

 田中は「今日は本当にいいボールというものはなかったですけど、でもそういう中で気持ちの面でカバーできたと思います。(大事だったのは)気持ちですよやっぱり」と話した。