ヤンキース田中将大投手(27)がレンジャーズ戦に登板し、今季最多タイの6失点を喫したが、勝敗は付かなかった。

 1回先頭から2者連続三振を奪うなど立ち上がりはまずまずだったが、ア・リーグ首位を走る強力打線を相手に失点を重ねた。2回先頭の5番フィルダーに二塁打を許し、次打者オドルの進塁打の後、7番アンドルスに先制の適時左前打。3回には無死満塁のピンチに陥り、今季新人王候補の3番マザラに走者一掃の右中間適時二塁打を浴びた。

 6回には6番オドルの先頭打者本塁打でさらに1点を追加され、今季最多タイの110球を投げて8安打、1四球、7三振で6失点。だが速球は球場の計測器で今季最速の96マイル(約155キロ)をマークした。今季はこれで16試合に登板し5勝3敗、防御率3・35。

 チームは3-7と4点を追う状況で迎えた9回裏、4番マキャンが同点3ラン、6番グレゴリアスが逆転サヨナラ2ランを放って勝利した。

 田中は「登板全体的にみれば、3回以外は比較的いいピッチングができたと思うんですけど、いかんせんあの3回の投球というのはちょっと、悔いじゃないですけど、悔しいですね、あそこは」と話した。