ヤンキース先発の田中将大投手(27)が、7回を投げ被安打5、4失点で9勝目を挙げた。奪三振8、球数は79にまとめた。

 前回登板と同様で、直球の伸び、変化球の軌道幅ともに豊か。躍動するボールをストライク先行で制御し、最後はスプリットを振らせるスタイルに徹した。相手の4番ミラーに2本塁打されたが、6番以下を無安打に封じ、打線を寸断した。

 テンポも非常に軽快で、5、7回を7球で抑えると打線が得点で応えた。5本塁打と投打がかみ合いチームは4連勝で貯金4。

 「ホームラン2本は反省だが、全体的に良かった。コマンド(ストライクゾーンの中で、狙ったポイントに意図のまま投げて勝負する)がいいと、おのずとテンポも良くなる。今年はここまで苦しい登板が多かったですけど、この2試合はいい状態、いい感覚で投げられているので、自信を持てやすい。(若手中心の)チームのエネルギーを感じる。自分も乗って、いいピッチングをしたかった」と語った。