レッドソックス上原浩治投手(41)が、ヤンキース戦で64日ぶりのセーブを挙げ、田沢純一投手(30)とともに逆転勝利に貢献した。「(抑えでいくと)ブルペンに行ってから言われました」という上原は、5-4の9回、2連投後でこの日休みだった守護神キンブレルに代わって登板。強打の3番サンチェスに中前打を許したものの、他の3人を凡退し、危なげない投球で今季7セーブ目を挙げた。右胸筋痛による離脱から復帰してからこれで6試合連続無失点。久々のセーブ機会、しかもわずか1点リードの状況だったが「勝てばいいです。(1点もやれないと)常日ごろからそう思ってやっているんで」とさらりと言った。

 田沢は3-4の6回に3番手で登板し、3者凡退で6試合連続無失点。一時の不調を脱し再び信頼を取り戻しているが「自分の置かれている立場っていうのはそこまで変わってはいないと思うので、引き続き1試合1試合を抑えるということが大事かなと思います」と話した。

 チームはヤ軍に引導を渡す4連戦スイープを達成。これはレ軍が地区優勝した1990年の6月4~7日以来、26年ぶり。救援陣は4連戦で18イニング投げわずか3失点(自責2)とヤ軍を圧倒した。地区2位オリオールズと3ゲーム差を保って、今日19日からオ軍と首位攻防戦が始まる。上原は「勝てば勢いつくと思うんで。(今日)からの方がもっと大事になってくるだろうし」と気を引き締めていた。【水次祥子】