ヤンキース田中将大投手(27)がレイズ戦に登板し、野球人生初の1イニング4被弾を喫したが、メジャー自己最多の14勝目を挙げた。

 初回は順調な立ち上がりだったが、2回は失点こそなかったが制球が定まらず2四球を出し、3回には4本のソロ本塁打を浴びた。先頭ウィルソン、2死無走者で3番ロンゴリアからミラー、デッカーソンと3者連続被弾。4回以降は立て直し追加点を与えなかったが、6回99球で降板し、4試合ぶりにQS(クオリティー・スタート)達成はならなかった。しかし序盤から打線の援護をもらい、1年目の13勝を抜いて自己最多の14勝目をマーク。試合前に2・97だった防御率は3・07となったが、2位ポーセロ(レッドソックス)の3・08をわずかに上回りア・リーグ防御率1位の座を守った。今季目標としてきた200投球回にはあと1/3回となった。

 田中は、人生初の1イニング4被弾について「今日のことに関して言えばもうたぶん、伝わらないと思うんですけど、そういう経験はやった人にしか分からないと思うんですけど、なんか本当、スポットみたいなのに入ったんですよね。気付いたら、みたいな。それはちょっと大げさかもしれないですけど、気付いたら結果的にあそこ3者連続打たれてたみたいな」と話した。