レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が23日、地区優勝の歓喜に浸った。レ軍は2年連続7度目のVだが、自身は昨季1年を棒に振り、故障者リストで優勝を見守った。「戦力」としてメジャーの優勝を経験したのは初めてで、「去年は1球も投げてないので微妙な感じでしたけど、今年は多少は投げているんで、ちょっと違います」と笑顔。ただ敵地でもあり、「結構前から優勝する感じだったので、特別みんなで喜ぶ、爆発ってまではいかなかったかな」と仲間とハグしながら、静かに喜びを分かち合った。

 しかも今日24日(日本時間25日)は、デーゲームでアスレチックス戦に先発する。シャンパンファイトには参加せず「ジンジャーエールがあったので、そこだけにしておきました」と乾杯だけで祝宴を終え、部屋の奥に引っ込んだ。

 5月28日に復帰マウンドに上がり、チームは翌29日から1度も首位を譲ることなく駆け抜けた。世界一へ、そして次のシャンパンファイトのチャンスは、10月6日(同7日)開幕の地区シリーズから始まる。ダルビッシュは「1試合1試合勝たないと前に進めないので」と気を引き締めた。(水次祥子)