マーリンズ・イチロー外野手が代打で安打を放ち、メジャー通算安打を3029本に伸ばした。

 7-2とリードした7回2死一塁で投手の代打で出場し、カウント2-2から5番手エッジンの外角速球を左前打した。そのまま退き守備には就かなかった。打率は2割9分1厘。

 マーリンズの選手たちは、全員が25日未明(日本時間同深夜)に事故死したエース、ホセ・フェルナンデス投手の背番号16を付けて試合に臨んだ。

 試合前には追悼セレモニーが行われ、投手をのぞく先発メンバーが「16」と書かれたマウンドに集まり、イチローらマーリンズの控え選手たちとメッツの全選手はダッグアウト前に整列して黙とうが行われた。「テーク・ミー・アウト・トゥー・ザ・ボールゲーム」がトランペットの悲しげな音色で流れる中、大型ビジョンにフェルナンデスの思い出のシーンが流された後、メッツの選手たちがマーリンズの選手たちへ歩み寄り、抱き合って死を悲しんだ。その後マーリンズの選手たちがマウンドに集まり、メッセージを書き込んだり、土をなでたりユニホームにこすりつける様子も見られた。最後には全員が抱き合い、主砲スタントンの掛け声で指を天に向かって突き上げ、エースの突然の死に哀悼の意を表した。

 マーリンズは7-3で快勝し、フェルナンデスに白星を捧げた。