レッドソックスが3年ぶり8度目の地区優勝を果たしたが、試合は9回にまさかの逆転満塁弾を浴びてサヨナラ負けした。

 前日で連勝がストップし、優勝マジック1で足踏みしていたレッドソックスは、0-0の8回満塁から4番ベッツの三塁線を破る適時2点二塁打で均衡を破り、なおも捕逸で3点を先制した。

 リードを奪った後は上原浩治投手が3番手で登板。6番グレゴリウスを高めのボール球を振らせて空振り三振。7番テシェイラはフルカウントから2球粘られ、最後はスプリットが低めへ外れて四球で歩かせたが、8番ヘッドリーを外角の速球で中飛、9番ヒックスもフルカウントから低めのツーシームで中飛に打ち取り、無安打無失点に切り抜けた。防御率は3・52。

 3-0とリードした9回裏のヤンキースの攻撃中、2位ブルージェイズがオリオールズに2-3で逆転負けし、この時点でレッドソックスの優勝が決定した。

 9回からは守護神キンブレルがマウンドに上がったが、これが大乱調。安打と3連続四球で1点を失い1アウトも取れず降板。5番手にケリーが登板し2死満塁までこぎつけたが、テシェイラに右中間スタンドに運ばれる逆転サヨナラ満塁弾を浴び、優勝に白星で花を添えることはできなかった。

 奇跡の勝利を挙げたヤンキースはプレーオフ進出に首の皮1枚残った。