ヤンキースは9月29日、ワイルドカードでのプレーオフ進出の可能性が消滅し、今季3試合を残して終戦となった。田中将大投手(27)は「しょうがないです。すべてひっくるめて、それが結果なんで。反省して、来年以降にしっかり生かしてつなげていければ」と厳しい表情だった。

 田中は右前腕の張りで1度登板を回避したが、この日はブルペンで投球練習を行えるまで回復。ワイルドカード争いを続けていれば1日(日本時間2日)のオリオールズ戦でレギュラーシーズン最後の登板に臨む予定だった。ジラルディ監督は田中について「まだ何も聞いていない」とフロントの判断に委ねていることを明かし「来季に向けて切り替える。ケガがある選手は休ませるし」とも話した。

 田中はここまで199回2/3を投げ、目標にしていた200投球回にあと1アウトと迫っていた。それについて「目標ではありましたね。シーズン当初から」と消化試合でもマウンドに立つことに意欲をのぞかせた。その一方で、登板回避となったとしても「それはそれで受け入れるし理解できる」と話した。最優秀防御率の争いも、わずか0・01差の3位につけており球団の最終判断が注目される。(ニューヨーク=水次祥子)