【マイアミ5日(日本時間6日)=四竈衛】マーリンズが、イチロー外野手(42)との来季選択権を行使し、再契約したと発表した。サムソン社長、ヒルGM兼編成本部長らが本拠地マーリンズパークで会見。年俸200万ドル(約2億円)、打席数などに伴う出来高を含め、今季とほぼ同等の条件のほか、2018年もマ軍が選択権を持つ「異例」の契約となった。

 残留が「既定路線」だった一方で、マーリンズ側はイチローに最大限の誠意を示していた。サムソン社長は、イチローが44歳になる再来年の契約延長についても言及。「イチローは真剣に2018年もプレーしたいと言っている。殿堂入りする選手が、マイアミでプレーしてくれることは、とても誇らしいことだ」。この日は、主将格のプラード三塁手との3年契約も発表。チームリーダー2人との契約は、最優先事項だった。今オフは、事故死したエース右腕フェルナンデスに代わる先発投手の補強が急務。その際のトレード要員としてオズナ、ディートリッチらの外野陣が挙げられており、選手層を確保するためにも、外野全ポジションを守れるイチローは不可欠な存在だった。

 今季のイチローは、143試合に出場し、昨季を上回る95安打、打率2割9分1厘の成績を残した。メジャー通算安打を歴代25位の3030安打としている。同社長は「2019年のことは分からない」と話したものの、来季も同等の数字を残せば…。50歳まで現役も、決して夢ではない。