ドジャース前田がポストシーズン(PS)の重圧にのまれた。カブスとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦の先発を任されたが、4回を4安打3失点。白星を呼び込めなかった。

 悔やまれる内容だった。4安打すべてが2ストライクに追い込んだ後で、2回無死三塁では、打ち取った飛球が内野と外野の間に落ちる適時二塁打。さらに1死三塁では飛び出した三塁走者を挟殺できず、生還を許す不運も重なった(記録は本盗)。「いい当たりでも悪い当たりでも安打は安打。スッキリはしないですけど、自分の投げた球が悪かったというだけです」。

 8回に打線が追い付いて敗戦投手こそ免れたが、その裏に救援陣が5点を勝ち越されて黒星スタート。「落とせない試合ですし、自分の責任」。前田に次回登板があるとすれば、20日(日本時間21日)の第5戦。不本意なまま、メジャー1年目を終えるつもりはない。(四竈衛)