マエケン、世界一の夢は来季以降へ-。ドジャースが22日(日本時間23日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦でカブスに完敗。対戦成績2勝4敗で敗退し、1988年以来28年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を逃した。

 エース左腕カーショーでも、敵地での劣勢ムードは止められなかった。初回に失策も絡み、2失点。その後も失点を重ねる一方、打線はカ軍ヘンドリックスに封じ込められた。出塁した4人の走者は3併殺、1けん制死で残塁0。二塁すら踏めない、完敗だった。

 ポストシーズンで3試合に登板しながら未勝利に終わった前田は、屈辱感と同時に収穫も感じた。「すごくいい経験、貴重な時間でした。この雰囲気を体験できたことで今後にも生きてくると思います」。最後は不本意に終わったものの、1年目で16勝を挙げた実績は色あせない。「WS、Wチャンピオンのイメージがピンときてなかったですけど、来年の目標も明確になった」と、早くも2年目のゴールに目を向けた。

 手探りでスタートしながら、WS目前まで進んだ1年目。「このチームでWSを勝ち上がっていきたい気持ちが強くなった。本当にみんなに感謝したいと思います」と、最後は周囲への謝辞で締めくくった。(四竈衛)