マー君から大谷へ-。ヤンキース田中将大投手(28)が、早ければ来オフのメジャー移籍を目指す日本ハム大谷翔平投手(22)に愛情あるメッセージを送った。6日、都内で行われた「ウブロ 田中将大×イ・ボミ チャリティーイベント」に参加。女子プロゴルフのイ・ボミ(28)とともに少年少女と交流した。二刀流を貫く究極の野球少年・大谷の強い意志を絶賛し、「健康で来シーズンも過ごして」と背中を押した。

 世界へ羽ばたいた先輩らしい言葉を並べた。レンジャーズ・ダルビッシュらとの自主トレで大谷のキャッチボール相手を務めた田中は、「良かったですよ。すごさは十分分かっているつもり。体つきも当時と変わって」。日本球界の顔になったパイオニアへ敬意を表した。

 田中 いろいろと彼は最初から、今でも言われていますけど。自分の信念を貫き通している。結果を残し続けているから、何も言われない。すごいと思いますね。なかなか、そういう中で結果を残すのは難しい。バッターでも、3割以上打って、20本以上打つ。で、勝って。すごいですよ。

 大谷はどう歩むべきか-。「迷惑がかかるので」と断って続けた。「力があれば、若ければ若いほどいい契約がもらえるのかな。ファンの方と同じ意見ですけれど」と語った。そして「彼が進む道。僕には分からないです。心の中は…。ただ、プレーヤーとしては、すごいところをいっぱい見ている。健康で来シーズンも過ごしてもらいたいのが一番です」と優しかった。かつての自分がそうだったように、元気に躍動して、日本球界を盛り上げて…。海の向こうで待っている。【宮下敬至】