大リーグ球団がドラフト対象外の国際選手と契約する際に、金額制限を受ける年齢が23歳未満から25歳未満に引き上げられた。該当する若手選手を獲得する場合、各球団が契約に使用できる金額は、年俸や出来高など込みで年間約500万ドル(約5億5000万円)まで。上限は各球団のドラフトでの優遇度によって475万ドル~575万ドルに分かれる。

 もともとはキューバ選手などの法外な金額による“青田買い”を抑制するための規定で、複数選手と契約する場合は、全員分の合計金額を上限内に収めなければいけない。従って来オフ、大谷獲得を目指すなら、海外から他の若手を獲得することは難しくなり、他を獲得するなら大谷に回せる金額は極めて少なくなる。大谷獲得に乗り出す球団が減ることも予想される。

 上限金額はトレードによって使用枠を増やすことも可能だが、増額できるのは17年と18年はもとの金額の75%まで。ロイヤルズなど575万ドル枠の8球団でも、最大で約1000万ドル(約11億円)までしか年間で使用することができない。