レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、メジャー6年目で初の開幕投手を務めることが決まった。バニスター監督が25日(日本時間26日未明)明らかにした。

 ダルビッシュは24日(同25日)、ドジャース傘下マイナーとの練習試合に先発し、6回4安打3失点(自責1)5奪三振1四球。調整優先の変則ルールだったものの、メドとされた90球をクリアし、本番へ向けて順調な仕上がりを披露した。

 最速97マイル(約156キロ)をマークしたダルビッシュは、確かな手応えを淡々と振り返った。「カウントを悪くしても、ツーシームで打たせられて良かった」。この日のテーマは、ツーシーム。打者有利なカウントで意図的に投げた結果、打者24人中内野ゴロ9と、思惑通りの内容だった。聖子夫人の出産に立ち会い、前日、5日ぶりに再合流。ブランクもあり、「今日はスピードは気にしてない」と、動く球の精度を確認することが最優先だった。

 着々と準備されていた。エース左腕ハメルズは次回26日(同27日)、ダルビッシュは29日(同30日)と、キャンプ終盤に入り、中4日のローテが固定された。登板間隔から、ダルビッシュは4月3日(同4日)の開幕戦(インディアンス戦)にピタリと合致。

 開幕投手は、メジャー6年目で初。日本ハム時代の11年以来となる。「(公式戦への)準備はできています」。新生ダルビッシュが、レ軍の大黒柱として先陣を切る。