元ヤンキース主将デレク・ジーター氏(42)と、米大統領の父と兄を持つ元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏(64)のグループが、マーリンズを買収することで基本合意したと、25日付の地元紙マイアミ・ヘラルド電子版が報じた。金額は13億ドル(約1430億円)とみられる。買収には大リーグ球団の75%以上の承認が必要で、ジーター氏らは数カ月以内の買収成立を見込んでいるという。

 この報道を受け、マッティングリー監督は「フロントから何も話は聞いていない」とコメント。大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは「買収に興味を持つグループは複数存在し、そのうちの1つがジーター氏とブッシュ氏。どれを承認するか決定した場合は、そのときに発表する」と明言を避けた。

 記事によれば、ブッシュ氏が実質的トップとなり、ジーター氏は運営に携わる見込みだという。マ軍は02年に現オーナーのジェフリー・ロリア氏(76)が1億5850万ドル(現レートで約174億円)で買収し、日本選手では現在イチローと田沢が在籍。イチローは、球団からいたいだけいてもいいという「終身雇用」を保証されているが、オーナー交代により今後の契約に影響するかもしれない。