マーリンズ・イチロー外野手(43)のメジャー通算3000安打達成セレモニーが、パイレーツ戦前に本拠地マーリンズパークで行われた。球団から記念のプレートを贈られ、さらに第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でともに戦った王貞治氏のビデオメッセージが流されると感極まった。試合では代打で出場し、今季初の四球で出塁。チームは10-3で勝った。

 予想していなかった演出に、イチローが感激した。記念のプレートを受け取った後、司会者が「もう1つ贈り物があります」と切り出すと、球場の巨大スクリーンに第1回WBCを制した時の監督、王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)が映し出された。お祝いのビデオメッセージだった。

 「好きな野球、もっともっとやって、1本でも多くヒットを打ってください」。その言葉をかみしめたイチローは「王監督は優しい、というか、厳しい方ですけど、すごい温かみがある。それがにじみ出ている。あれは感激しましたね」とうれしさを表現。「王監督のお姿を拝見できるとは思ってなかった。あれが一番驚きました」と球団からのサプライズに感謝した。