パイレーツが、WBC中国代表で日本戦に登板した宮海成投手(クゥン・ハイチョン=18)とマイナー契約を結んだと17日、球団公式サイトなどが伝えた。契約金は1万ドル(約110万円)。傘下ルーキーリーグのGCLパイレーツでプレーを開始するという。

 上海出身の宮海成は、大リーグ機構が中国で運営する野球アカデミーのMLBデベロップメントセンター出身。同アカデミーからメジャー球団と契約したのは、15年にオリオールズと契約した許桂源外野手(シュ・グイウェン=21)に続き2人目。投手では初となった。

 WBCでは東京ドームで行われた1次ラウンドの日本戦に登板。1-7の8回からマウンドに上がり、秋山に左前打を許すも大野を二ゴロに打ち取った。1/3回を1安打無失点で交代。昨夏のU18アジア選手権(台湾)では、計15回を無失点に抑え最優秀右腕に選出された。

 パイレーツは、野球がメジャーではない国の出身選手との契約で知られる。今季はすでに、初のリトアニア生まれリトアニア育ちの選手となったドビダス・ネバラスカス投手(24)、初のアフリカ出身選手のギフト・ヌゴエペ内野手(27)が同球団からデビュー。08年には初のインド人プロ野球選手となったリンク・シン、ディネシュ・パテルの両投手と契約した。