レッドソックスが20三振を奪い、延長戦を除いてのメジャー最多記録に並んだ。先発左腕ポメランツが6回まで11奪三振、4安打2失点に抑えるなど、8回までに4投手で計16三振。記録に並ぶためには9回だけで4三振が必要だったが、球審の誤審のおかげで守護神キンブレルが1イニング4三振を成し遂げた。

 9回、先頭の3番マザラは、カウント2ー2から変化球に空振りした。だが、そのボールは左足首に当たり三塁ベンチ側に転がった。それを見たマザラは一塁へ向かい、セーフの判定。ルール上では空振りしたボールが体に当たった場合はアウトになるが、球審はボールが地面に当たったと勘違いし、暴投で振り逃げとなった。レッドソックスはチャレンジしたが、リプレー検証を行うニューヨーク本部は、プレーが検証不可と回答した。

 結局判定は覆らなかったものの、キンブレルは次打者の4番ルクロイから圧巻の3者連続三振でゲームセット。自身2度目の1イニング4三振で、レッドソックスは20三振のメジャー記録に並んだ。MLBは試合後、マザラの打席について「事実の誤解だった。プレーは検証可能だった」との声明を出している。

 なお、正確な記録が残る1913年以降では1試合(9回)20奪三振が6度あり、その内の3回がレッドソックスによるもの。過去の2回は、通算354勝184敗、4672奪三振のロジャー・クレメンスが86、96年に記録している。