ヤンキース田中将大投手(28)の捕手を誰が務めるかで地元メディアで論争が起きている。

 ヤ軍の正捕手は昨季デビューした強打のゲーリー・サンチェス(24)だが、田中は今季サンチェスと5試合でバッテリーを組み、計18回1/3で1勝3敗、防御率12・27、被本塁打10。炎上した開幕戦のレイズ戦や前回登板までの2試合でもバッテリーを組んだ。

 一方、メジャー自己最多13三振を奪い8回途中1失点と快投したこの日は、控え捕手のオースティン・ロマイン(28)がマスクを被った。ロマインとは今季同じく5試合でバッテリーを組み、計36回2/3で4勝1敗、防御率2・21、被本塁打2と差は歴然だ。

 AP通信によれば、ジラルディ監督は試合後に「(ロマインが)次回以降も田中と組むとは言っていない」と起用法の明言を避けた。ただ、地元紙ニューヨーク・ポスト電子版は「ロマインが田中の専属捕手を務めても不思議ではない」との見出しで記事を掲載し、ESPNのオルニー記者がツイッターで「ロマインが田中の専属捕手を務めるだろう」と見解を示すなど、ロマイン起用の意見は多い。ロマイン自身は「数字のことは気にしていない。私が気にするのはチームの勝利だけだ」とコメントしている。

 2試合連続の炎上から立ち直った田中。今後の成績と同時に、次回以降のバッテリーにも注目だ。