ドジャース前田健太投手(29)が20日(日本時間21日)、タイガース戦に先発し、6回5安打4失点で7月2日以来の5敗目(11勝)を喫した。5回までは、11年サイ・ヤング賞のタ軍バーランダーと互角以上に投げ合った。無安打1四球の相手エースに対し、前田はパーフェクトだった。

 ところが、先制した直後の6回裏、3連打を浴びて逆転された。さらに、そこまで2打席2三振のアップトンに2ラン。「もったいないイニングになってしまった。もうちょっと力勝負でいっておけば」。序盤の速球、スライダー主体から配球を変えた途端に痛打された。「5回まで良くても、4失点は変わらないんで」。感触が良かっただけに、いつも以上に悔しさも募った。

 ロバーツ監督は「質の高い球をストライクゾーンに投げていた。(打たれたのは)1回だけ」と評価した。また、先発20試合、110投球回をクリアし、計125万ドル(約1億3750万円)のボーナスも加わった。ポストシーズンへ向けて、さらに質の高い投球を続けていくしかない。(デトロイト=四竈衛)