ヤンキース田中将大投手(28)が、オリオールズ戦で今季12勝目(11敗)を挙げ、日米通算で150勝を達成した。

 初回を3者凡退に抑え、立ち上がりから順調な投球だった。4回に3番スクープ、6回に5番マンチニにそれぞれソロ本塁打を浴びたが、走者を背負ったピンチの場面では緩急を使った巧みな投球で相手を退け、失点を最小限に抑えた。7回まで102球を投げ、8安打、2四球、8三振で2失点(自責2)だった。プロでは日本で99勝、メジャーでこれが51勝目となり、通算150勝を達成した。

 試合開始直前には、球場の音響設備の故障で音が出なくなり、試合開始が7分遅れ、国歌斉唱や選手紹介が行われず、田中のウオームアップ時に常に流れる登場曲、ももいろクローバーZの「何時だって挑戦者」が流れないアクシデントがあった。

 チームは、注目の新人ジャッジが今季5度目のマルチ本塁打で自己最多の6打点を挙げる打線が爆発し、快勝した。

 田中は通算150勝について「自分がこの世界に入ったときは、まあ、もちろんそんな遠いことは考えもしてなかったんで、200勝とか、そういう数字はすごく遠い数字だと思ってたんですけど、ここまで1つ1つ積み重ねてくることができて、すごくうれしい気持ちと、また自分の選手生活の中で携わってきてくださった方々のおかげでもあると本当に思うので、そういう方々にも感謝したいです」と話した。