米大リーグ機構(MLB)は15日、腕時計型端末を使ってサイン盗みをした疑惑で調査を受けていたレッドソックスに対し、試合中の電気機器による情報伝達が規則違反に当たるとして罰金処分を科したと発表した。額は公表されておらず、罰金はハリケーンが直撃したフロリダ州の被災地に寄付される。調査の過程でヤンキース側にもダッグアウトと連絡を取る電話で不適切な利用があったことが判明し、罰金処分が科された。

 米メディアによると、レッドソックスは8月のヤンキース戦でベンチ内のトレーナーが腕時計型端末を使ってビデオ担当者から情報を受信し、数人の選手に捕手のサインを伝えたとされ、ヤンキースがMLBに証拠映像を提供していた。

 MLBのマンフレッド・コミッショナーは「次に同様の違反が起きた場合には、ドラフト会議での指名権剥奪など、より厳しい罰則になる」との声明を出した。