大リーグ公式サイトは14日、「MLB史上、最高の二刀流選手たち」という記事を掲載。過去の二刀流選手を成績順に9位まで発表した(別の年度で同じ選手がランクインしているので、選手数は8人)。

 日本ハム大谷が今オフ、ポスティングによって大リーグに挑戦する可能性が濃厚となり、最近では米国でも二刀流にスポットライトが当てられている。

 だが同じシーズンに投手、打者の両方で成績を残した選手は、長い歴史を誇る大リーグであっても、それほど多くない。

 同サイトによると、1980年にオリオールズのアール・ウィーバー監督が、その年のサイ・ヤング賞右腕スティーブ・ストーン投手を12回、DHとしてスタメン起用。いずれも第1打席で代打を送ったことがある。

 それを除くと、そもそも同一シーズンに投手として10試合に登板し、野手としても10試合に出場した選手ですら1964年以来、現れていないという。

 このランキングでは打撃はOPS+(打者を評価する指標OPS=出塁率+長打率の改良型。ホームゲームにおける打線の傾向や所属するリーグ全体の打者の傾向を加味し、100がリーグで平均的な打者となる)、投球はERA+(防御率に、リーグ平均防御率や球場の投打の有利不利を加味した数字。100が平均)を用いている。

 それだけだと分かりづらいので、ここでは打率、本塁打、打点、勝敗、防御率も加筆した。

 

 ベスト二刀流の順位は以下の通り。

 

 9位 ジョージ・シスラー(セントルイス・ブラウンズ、1915年)打=106OPS+、打率2割8分5厘、3本塁打、29打点、投=101ERA+、4勝4敗、防御率2・83

 

 8位 ウェス・フェレル(インディアンス、1933年)打=115OPS+、打率2割7分1厘、7本塁打、26打点、投=107ERA+、11勝12敗、防御率4・21

 

 7位 ジャック・クームズ(フィラデルフィア・アスレチックス、1908年)打=103OPS+、打率2割5分5厘、1本塁打、23打点、投=127ERA+、7勝5敗、防御率2・00

 

 6位 ドク・ホワイト(ホワイトソックス、1909年)打=105OPS+、打率2割3分4厘、0本塁打、7打点、投=137ERA+、11勝9敗、防御率1・72

 

 5位 ウィリー・スミス(エンゼルス、1964年)打=125OPS+、打率3割1厘、11本塁打、51打点、投=118ERA+、1勝4敗、防御率2・84

 

 4位 ジョー・イエーガー(タイガース、1901年)打=106OPS+、打率2割9分6厘、2本塁打、17打点、投=147ERA+、12勝11敗、防御率2・61

 

 3位 ジェシー・タンヒル(パイレーツ、1902年)打=118OPS+、打率2割9分1厘、1本塁打、17打点、投=140ERA+、20勝6敗、防御率1・95

 

 2位 ベーブ・ルース(レッドソックス、1918年)打=192OPS+、打率3割、11本塁打、61打点、投=122ERA+、13勝7敗、防御率2・22

 

 1位 ベーブ・ルース(レッドソックス、1919年)打=217OPS+、3割2分2厘、29本塁打、113打点、投=102ERA+、9勝5敗、防御率2・97