マーリンズのイチロー外野手(43)が、メッツ戦に「7番中堅」でフル出場し、第2打席に敬遠四球で出塁。日米通算で24年連続敬遠四球となり、23年連続だったメジャー記録を“更新”した。5回裏には、1イニング2安打を放つなど、4打数2安打1打点だった。

<敬遠にまつわるドラマ>

 ◆サヨナラ安打 99年新庄(阪神)は6月12日巨人戦の12回1死一、三塁から槙原が投げた敬遠球を左前にサヨナラ安打。90年6月2日クロマティ(巨人)も敬遠球を打ってサヨナラ。

 ◆本塁打 81年柏原(日本ハム)は7月19日西武戦の6回2死三塁から永射の3球目を「大根切り」で左中間スタンドへ。

 ◆素手 68年長嶋(巨人)は5月11日中日戦の9回2死二塁の場面で3球目からバットを捨て、手で打つ構え。71年6月17日広島戦でも素手で打席に立った。

 ◆満塁でも 山本浩(広島)と首位打者争いをしていた75年井上(中日)は10月19日広島戦の3回無死満塁で代打。歩かされない場面での出場も、広島ベンチは敬遠を指示。

 ◆サヨナラ暴投 82年小林(阪神)は開幕の大洋戦で9回2死一、三塁から高木嘉を敬遠しようとしたが、3球目が暴投になりサヨナラ負け。同様に52年8月9日に金田(国鉄)も敬遠を暴投しサヨナラ負け。