大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)が20日(日本時間21日)、今オフのメジャー移籍を決めた日本ハム大谷翔平投手(23)の契約交渉で、各球団がルールをかいくぐるような“不正”な契約を結ぶことは難しいだろうとの見解を示した。AP通信などの複数メディアが報じた。

 シアトルで行われたマリナーズ-レンジャーズ戦の試合前に取材に応じた同コミッショナーは、今オフに予想される大谷争奪戦に言及。昨オフに締結された新労使協定により契約金の金額が厳しく制限され、大谷は大型契約を結ぶことができず、マイナー契約からのスタートになる。2年目以降の大型契約を約束するような不正な取り決めが行われる懸念に対して、同コミッショナーは「各球団が現在のルールをすり抜けようとしても、できることは少ない。我々には優秀なスタッフがニューヨークにいる。ドミニカ共和国の14歳の選手ならともかく、大谷に関しては我々の目を欺くことは極めて困難だろう」と警告した。

 大谷自身については「とても素晴らしい選手。世界の最も優れた選手たちにMLBでプレーして欲しい。彼がメジャーに来ることはMLBにとっても非常にエキサイティングだ」と絶賛した。